スポーツ種目 : 女子テニス
大会名     : フェド杯1回戦 (ドイツvs日本)シングルス3戦目
場所       :東京都有明コロシアム
結果       : 伊達 2−1グラフ(7−6、3−6、12−10)
試合内容   :  
 女王グラフはこの年負け無し。「この年のオリンピックに出るには、このフェド杯に出なければならない、ということでシブシブ出場した」とのウワサもでてた。
 初日は沢松選手を軽く下し、伊達選手(たぶんこの時、世界ランク8位)にあっさり第1セット5−0でリードを奪う。
 しかし、・・・・

 この試合のすごかったのは、もちろん第3セットの死闘だが、以下の2つがおもしろい
  @ 3セットの第10ゲーム
    →伊達さんが、9ゲームにグラフのサーブをブレイクし5−4でリード、サービスゲームをキープすれば勝利というゲーム。そして、2本とり、30−0とリード。この後一本とられ後の30−15からのラリー、またジュース後のマッチポイントでのラリーはすごかった。
  A 3セット第12ゲーム
    →@の10ゲームおよび11ゲームを落とし劣勢の伊達さん、この12ゲームもリードを奪われマッチポイントとされる。しかし、ここで、またまた脅威のねばり。グラフ、最後ちからつきる。しかしこの時点で6−6。まさか、ここから12−10まで行くとは誰も思っていないでしょう(たしか生放送はこのあたりで時間切れになった)

 全体的には強打の王者グラフのフォアを攻める伊達さん、マッチポイントにされてもクールな表情のグラフ、とても印象深いです。


(以上、斜め字のところは、2011/1/23「BS-TBS よみがえる勝負の瞬間」を見て追記)


【その他】
 ・この試合、観客で松岡シュウゾウさん(現役)が応援団長をしてましたね 
 ・なお、この1回戦は、
  初日 ○伊達  −  フーバ●
      ●沢松  −  グラフ ○
 2日目 ○伊達  −  グラフ●
      ●沢松  −  フーバ ○
   ○長塚・杉山 − グラフ・フーバ● で日本が勝利しました。サイゴのダブルスの試合は、フーバ、グラフ両選手ともクタクタだったらしいです。
 ・ところで、2回戦(=準決勝)の結果を知っていますか?

【番外 (2020/5/5 紫字部分更新)】
 ・この年のウインブルドン準決勝で、伊達選手は再びグラフと対戦、1−2で敗れる。雨で3セット目が翌日に順延しなければ・・・
この準決勝、初日の2セットめ()、緊迫した中で、こんなやりとりがあった。
  ある観客が突然でかい声(英語)で、「グラフ〜、オイラと結婚してくれよ」
  グラフ言いかえす「持参金はいくら持ってるの〜?」
  観客大爆笑
  突然、伊達選手が英語で「私では、ダメなの〜?」
  観客さらに大爆笑
すごい人です。ダテさんは・・

※ 第1セットはグラフがとる。第2セット、グラフ2−4伊達 で迎えた第7ゲーム、
 グラフのサービスゲームで グラフ40-15伊達 でのシーン

1996年4月21,28日
日本中、沸く

  2週連続、日本人が大活躍し勝利を奪う。ともに王者を破っての勝利。
  ちなみに、4月21日に行われた競馬春の天皇賞は、断トツ1番人気のナリタブライアンは、サクラローレルにゴール前かわされ2着

4月21日(日)

4月28日(日)

スポーツ種目 : バイク世界選手権500cc (1996年第3戦)
大会名     : 日本GP決勝(三重県鈴鹿サーキット)
レース内容  :
 2年前、若干17才の阿部典史選手(通称:ノリック)は、ここ鈴鹿でのWGPにスポット参戦、シュアンツ、ドゥーハンをかわし、一時トップを走るが転倒でリタイア。しかし、この走りがYAMAHAのケニー・ロバーツやレイニーの目にとまり、YAMAHAのエースとして、この96年の日本GPがやってきた。

 それは、7週目から始まった。6週目の130Rから2年連続王者のドゥーハンがトップ。独走になるぞと誰もが思ったに違いない。しかし、ノリックとここまで2戦連続2位でポイントリーダのバロスがぴたり。8周め、ファーストコーナでドゥーハンにしかけるノリック、抜けない。しかし、なんと2コーナすぎのS字で、ノリックがトップに。そして、何とそのまま一度も抜かれなかった。日本人では1982年片山選手以来の日本人最高峰GPでの優勝。
 2つのことがとても印象的。
 @ 2位以下に10秒近く離しているのに、最終ラップでハイサイド寸前の攻めの走り
 A 国際映像のインタビューで号泣(こちらももらい泣きしちゃう)
 この時のノリックはすごかった!

2007年10月8日
 阿部典史さん、昨日夜川崎市で交通事故で他界されました。
 ノリック、感動のシーンをありがとう。上で書かせていただきました「涙」、自分は一生
忘れません。心からご冥福をお祈りいたします。
                             2007年10月8日(月) 14:14記す